企業分析:ユビテック-IoT分野へシフト。業績回復の兆し見えるか注目

銘柄分析

こんにちは。

 

今日は今年私の注目株であるユビテックについてみてみたいと思います。

 

現状では、私はここから化けるんじゃ…と思っています。

まあ、あくまでポジとなので贔屓目あるかもしれません(笑)

1.基本情報

まずは四季報の情報をもとにみていきます。

【特色】

カーリース用車載器とATM紙幣識別センサーが柱。IoTに注力。オリックス軸に再建中。

 

【増勢】

スマホ評価撤退。ATM紙幣センサー低迷だが工場監視、運転者診断、高齢者見守り等IoT製品出荷開始。

利益急浮上。18年6月期はIoT製品の量産本格化。紙幣センサー戻り、ダム防災情報管理などSIも好調。外注費こなし営業益増勢。

【量産】

血圧や脈拍を感知する当社生命センサー内臓の腕時計型タグを、警備会社が高齢者等へ販売。量産会社のM&A視野。

 

ユビテックはオリックスが852万株、比率でいうと約60%を占める大株主であり、親会社です。

 

銀行ATMの紙幣識別ユニット等は国内シェアの8割を占める絶対的企業となっております。

 

もともとは受託系事業を中心とした経営でしたが、技術系の会社としてありがちな”マーケティングや営業に重きを置かない”企業で、そのせいもあって2006年6月期から8期連続の減収、2014年6月期に営業赤字に転落する等苦しい経営に陥りました。

 

これを受け、2015年6月期には経営体制を刷新しすぐさま営業黒字には回復したものの苦しい経営状況であることには変わりませんでした。

 

そこで2016年6月期から2018年6月期までの3年間を期限とした中期経営計画を発表し、その中で主に”強みを生かせる分野への経営資源の集中””オリックスグループとの連携強化”を掲げて経営状態の改善に取り組んでいます。

以下が中期経営計画における数値目標です。

 

 

2.昨期までの決算状況

2015年6月期には営業黒字に回復したものの、2016年6月期からは事業体制の変更に伴う費用などの形状により、2017年6月期までは再度営業赤字に転落する予想になっています。

 2014年6月期 2015年6月期  2016年6月期
売上高  3,100百万円   3,227百万円   2,568百万円
営業利益  -38百万円   78百万円   -39百万円
経常利益  -45百万円   78百万円   -36百万円
当期純利益  -58百万円   -29百万円   -196百万円

 

過去の売上推移は以下の通りです。

年々売上が減少していたのがよくわかります。

https://gyazo.com/ebc95bf2cdbc2eb51bb51942526ad5d7

 

ユビテックは電子機器事業とモバイル・ユビキタス事業の2事業を展開していました。電子機器事業は波はあるもののある程度の利益を生んでいましたが、携帯電話端末等の機能評価やソフトウェアの受託開発・人材派遣等を展開するモバイル・ユビキタス事業の業績不振が2011年6月期からの不振が顕著になっていました。
https://gyazo.com/70bceb0f03cb3a953f91bbb0c8999e85

3.中期経営計画

受託系事業の不振による経営状態の悪化から抜け出すため、中期経営計画において受託系企業からの脱却を目指しこれまで築いた技術をもとにIoTソリューション事業の立ち上げを行っています。

具体的な目標としては2018年6月期までの生まれ変わりを目指しています。
https://gyazo.com/51156e148c4b81d0ea1b19204fb396ff

https://gyazo.com/5f35ada5b1f65a0178e3957e667c73da

ユビテックは業績不振の事業を整理するだけでなく、自社社員の半数を技術系社員が占めるということを強みとして認識する一方、同時に自社の”営業・マーケティングに弱い”という問題点もしっかりと認識しています。

そこでIoT分野の新製品の開発を進めると同時に、時価総額2兆円を超える大企業であるオリックスの営業網を存分に活用して製品展開を進める方針を立てています。

先ほども上げましたが、以下がユビテックが中期経営計画で掲げた数値目標です。
https://gyazo.com/1959b11365bc7a71b42f988b50b05129
2016年6月期決算期については、売上高は2,568百万円と予想を下回りました。中期経営計画に基づく希望退職者の募集等による減損を計上した一方、製品製造原価・販管費の節減によえい、営業利益及び経常利益が改善したことにより赤字額は減少しています。

2017年6月期は現在第3四半期までの決算が発表されていますが、第1四半期~第3四半期まで人件費削減等により売上高は前年比割れの水準である一方、営業益・経常益・純益はそれぞれ予想を上回り黒字転換しています。

 

3.新製品の売上状況

主に個人的に一番期待している工場監視のIoTキットについて検討してみたいと思います。

工場監視のIoTキットについては、ユビテックは2017年1月12日にIRで販売の開始をリリースしています。

その中で、概算価格として当製品の導入費用等を

【初期費:50万円~】

【月額料金:1設備1万円~】

【クラウド間連携:別途】

と記載していましたが、以下のことをIRに確認しました。

①当製品についての問い合わせ件数(2017年3月時点)

②導入費用について

③IoT製品についての2017年1-3月期の決算未計上について

①当製品についての問い合わせ件数(2017年3月時点)について

 

 

中小企業から大企業まで対応できる形態を採用しており、中小企業の方々には順番待ちにてもらっている状況。

 

②導入費用について

初期費はあくまでも標準品であれば50万円からですが、システムデータの加工やカスタマイズも取り扱っており、パターンは多数あり幅広く対応できるようです。

また、親会社のリース部門を絡めて導入検討先の負担軽減を行うことにより、現金資金のない中小企業でも積極的に検討できる状況を作っているそうで、この点はオリックスグループとの連携が他社にない強みとして発揮されているようです。

導入コストについても、歩留率の改善や生産計画に基づく適切なラインスピードの算出、ライン電力消費量の適正化や自動点検リストの作成等により導入コストが1年以内での回収も可能となるパターンもあり、資金力に限りのある企業にとってはオリックスグループとの連携に加えて導入を積極的に検討させる製品のようです。

 

③IoT製品についての2017年1-3月期の決算未計上について

IoTキットをはじめ、順調に導入は続いているとのことでした。

工場監視のIoTキットは数多くのカスタマイズの依頼を受けており、特に東証一部メーカーの工場等ではAIやBIの機能の追加も多く、導入価格は高額になっているそうで、中小企業については、相変わらず順番待ちの状況が続いているそうです。

順番待ちの状況の解消については、秋口頃までには対応できるとのことで、来期の第1四半期にはある程度の計上が期待できそうです。

また、東証一部メーカーへの導入については、会社側としても「工場IoTの場合は、予想に反して、大手工場様の導入も多く」(IR談)と予想以上だったようで、この点でも期待は大きめに持っています。

 

ここでは工場IoTキットのみを取り上げましたが、最近高速道路での事故映像が話題となり注目度が上がっているドライブレコーダーでは大手電機メーカーと提携開発した製品で参入しますし、ドライバーの健康見守りや高齢者の生活をサポートするメディカルタグも大手警備会社で導入されるなど順調に進んでいるようです。

 

3.今後の決算予想

中期経営計画において掲げる2017年6月期の数値目標は、売上高は進捗率42.5%と低い水準ではあるものの、人件費の削減効果の寄与により営業益等は予想を上回る水準で推移しています。ここまでの推移から今期の黒字はほぼ確定的だと思いますし、IoT製品の売上寄与が今期から始まってくるとみています。

新製品の中でも工場監視のIoTキット等注目度の高い製品は今年から販売を開始しています。IoTソリューション事業は2017年1-3月期の決算では売上高前年同期比20.9%の減少で、受注などにも特筆した点は見受けられませんでした。

これを受け、2017年6月第3四半期決算発表後には売られる場面も見られるかと思いましたが、大きな下落を見せることもありませんでした。ユビテック株保有者は来期からの貢献開始を期待しているか、もしくはそもそもそんなに期待していないかのどちらかだと思います(笑)

Twitter等での盛り上がらなさをみても、個人的には後者が多いように思いますが(;´・ω・)

 

出来高をみてもあまり人気の高い銘柄ではありませんが、上記であげた新製品の状況は確認できる範囲であっても会社側の予想以上に好調なようで、今期の決算に貢献はせずとも来期には必ず大きな数字となって貢献してくるとみています。

IoTキットの場合には導入費用としての売上貢献だけでなく、ストック収入としても大きな期待が持てますし、こちらも導入費用に比例するようにシステム利用料としての収入も大きくなると考えられるので、継続的な収益源として大きな期待が持てるでしょう。

私個人としては今期の決算発表ではIoTキット等の売上が計上されなかったとしても、その分次期で大きく計上されるものだと考えているので今期の決算発表前から少しずつでも保有しておくのは悪くないと判断しています。

 

4.総評

ユビテックは業績悪化の時期を脱すべく、新製品の開発と全国に幅広く営業網を持つオリックスグループとの連携強化を進め、既に業績回復は目前だと感じています。

IRや決算等をみても着実に事業転換は進んでおり、買い場としては今だと感じています。

IoT関連は市場も強く反応するケースが多いのは事実です。

ユビテックはPER76倍、PBR2.47倍と比較的割高水準ではありますが時価総額でみると100億円を下回る80億円前後で推移していますし、決算やIRで大きなインパクトを与えるような発表があれば大きな上昇を見せてもおかしくない銘柄だといえるでしょう。

 

 

1500~2000円くらいいかないかなあ(願望

 

 

 

*投資は自己責任でお願いします。

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