株式投資の教科書

【米国株投資】今高配当株メーシーズを買うのは長期投資家に非ず

【米国株投資の教科書】 今高配当株メーシーズを買うのは長期投資家に非ず

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今回は最近人気になりつつある?米国株についての話題です。

長期投資家?本当にバフェットに刺激受けてるの?

米国株に限らず、時間軸を長く持つ投資家は誰しもが何かしらの影響を受けているといえる投資家が世界一の投資家ウォーレン・バフェットです。

多くの人が知っていると思うので細かな説明は省きますが、バフェットはコカ・コーラやジレット等、ビジネスモデルに優れた企業等を中心に長期で腰を据えて投資をすることで世界富豪ランキング2位まで上り詰めた投資家です。”長期投資家”で”米国株”をメインにしている人はほぼ確実にその影響を受けているといっても過言ではありません。

しかし、最近米国株を取引する人の中には長期投資家を謳いながらも、バフェットとは似てもにつかず、それだけでなく「ほんとうに長期投資家なのか?」と疑問を呈せざるを得ない方が多く目につくようになってきたと感じています。

どういう人かと簡潔にいうと、「大した企業分析や業績の分析をせず、株価の下落に伴った配当利回りの上昇を大きな理由として買う」ような安易な方です。

こうした方々が今買っている銘柄で代表されるものが「メーシーズ」です。

今メーシーズを買う理由は?

メーシーズは米国を代表する高級百貨店で、日本でいえば三越伊勢丹のような存在です。

この時点で嫌な感じはビンビンしますね(笑)

メーシーズは5月11日に2-4月期の決算を発表しました。前年比で売上高は9期連続のマイナスとなる8%減で純利益は39%減少し、1株益も市場予想を下回りました。

Amazonに代表されるECサイトに顧客を奪われ、毎期売上高を下げ続けています。メーシーズも実店舗と通販、ECサイトとの連携戦略オムニチャネルを業界に先駆け提唱してはいましたが、新興のEC企業等には立ち向かえていないのが現状です。

このようにメーシーズの業績や取り巻く環境は悪化の一途を辿っており、現段階では何も光は見えていないと断言できるレベルにあると思います。これから先、実店舗の大量閉店でネット販売に力を入れたところで、「良い立地に百貨店として箱を提供する」ことで利益を生んできた企業が競合他社と比べて優位に立てる点はごく限られています。

メーシーズのテリー・ラングレン会長は「買い物トレンドの変化は小売業者全体にとっての試練だ」と述べるなど厳しい環境は認識しており、年内には730店舗のうち68店舗を閉鎖を決めています。これまでもメーシーズはネットとの連携戦略オムニチャネルを提唱してきましたが、これからさらにネット販売強化に向けた投資を強化していくということのようです。

しかし今は各企業ごとに自社のECサイトを運営できる環境にありますし、購買者側からしてみれば、欲しい商品を「その会社のECサイト」又はAmazonのような「全てをそこで買えるサイト」で買うということが選択肢として一番最初にあるといえます。

そこにメーシーズがどう食い込み、どう業績の改善に寄与させていくのか。現時点では甚だ疑問です。例えば今メーシーズの百貨店に入っているブランド等が集まったECサイトを運営したとしても、そこに優位性は発揮されるのでしょうか?

「目で見て、手で触れて」という百貨店の強みは、ノウハウは、どこに活用できるのでしょうか。

一手間違えば、「ネット販売のために多大な投資をしてきたが駄目だった。撤退する」というシナリオも可能性としては低くないでしょう。

確かに現在の6%を超える配当利回りは魅力にうつるでしょう。

しかしこれから長期で保有していく銘柄として、ほんとうに今のメーシーズを握っていけますか?

これから多額の資金を必要とする大幅な人員整理と投資を行うことが決まっていながらも減配せずに配当を出し続ける企業を持っていけますか?

メーシーズを購入検討している方はもう一度考えてみるべきではないでしょうか。

現時点での配当利回りが高いからではなく、有名な個人投資家が買っているからではなく、あなた自身のしっかりとした分析で買っていますか?

長期で持つつもりなら、長期で持つだけの理由となる”光”を見つけてからにすべきでしょう。

それからでも遅くないと思います。現在進行形で傷を負い続けている企業に大事な資金を投じるリスクは決して低くありません。

もう一度、冷静に再考することをおススメします。

*当記事はあくまでも個人の見解によるものであり、投資の判断は自己責任でお願います。

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